クレイジークライマー

実機について 1980年、日本物産(ニチブツ)から登場した縦スクロール式アクションゲーム。
開発はジョルダンが担当。

ビルの壁面に張り付いているクライマーを2本レバーを操作して、ビルの屋上を目指してひたすら登る。
2本のレバーは8方向に操作可能で、それぞれ右腕・左腕に対応する。
レバーを上下に動かすと対応する腕も動き、交互にレバーを動かす事でクライマーはビルを登っていく。
ビルには多数の窓があり、ランダムに開閉を繰り返す。クライマーは開いている窓しか腕で掴む事が出来ない。
掴んでいる窓が閉まってしまうと、もう片方の手が別の窓に掴んでいなければクライマーは落下してしまう。
更に開いている窓からは、ビルの住人が植木鉢などを落としてクライマーを妨害する。
窓をしっかり掴んでいれば落下物に当たっても耐えられるが、片手で窓を掴んだ状態では耐えられず落下してしまう。
更にビルを登ってゆくと、左右からパンチを繰り出すキングゴリラや、上空から卵や糞を落とすコンドル、
壁面に引っかかりながら落下する「外れ看板」や、激しく漏電している「シビレ看板」なども出現する。
先のステージになると、音を立てながら鉄骨や鉄アレイが落下し、当たると一撃でミスになる。
特定のステージでは「ラッキーバルーン」が現れ、上手く掴むと少しだけ先へ進むことが出来る。
屋上に到達して、左右に旋回しているヘリコプターのソリに掴むとステージクリア。
全4ステージ制で、以降は1面から繰り返しとなる。

2本のレバーがそのまま両腕に対応して動く仕様は、リアルで直観的なプレイを可能としており、
シューティングゲームが人気だった当時としては大ヒットとなった。
1988年に業務用続編の「クレイジークライマー2」が登場。
2007年には専用体感筐体で「体感!クレイジークライマー」が、同年のAOUショーに出展されたが発売中止となった。
後に家庭用ゲーム機「Wii」向けに移植されている。
その他、ファミコンを筆頭に各家庭用ゲーム機へも移植されている。

戯言 このゲームも、その辺のゲーセンや駄菓子屋のラインナップに入ってましたねぇ。
苦手なジャンルなのであまり遊びませんでしたが、作者の兄貴が得意なゲームでして、いつも横で見学してました。
…てか、やってる方がクリアするのに必死になってて、見てる方が楽しいゲームでした(笑)
クライマーの悲鳴「アレ〜〜」や、コンドルが現れる時のBGM(テレビ朝日系で放送された、某バラエティ番組の人気曲)や、
「シビレ看板」を無事に通過すると服が焼けて素っ裸になるなど、色々と楽しい演出がありました。
残念ながら後年の移植作品は、BGM中心に変更されてしまいましたが…
当時、ファミコン版もプレイしました。
I・IIコントローラーを右に90度傾けた状態で、商品に付属しているレバーを十字ボタンに取り付けてプレイするんですが、
隠し部屋へ入るとコントローラーの向きを元に戻さねばならず、アーケード版の操作感には程遠いものでした。

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